いまいち思い通りにバイクが曲がらない。そんな時に試してほしい、たった1つのこと
どうもニベイアです。
今回は、だれでもできる、ちょっとしたライテクについて書いてみます。
交差点での右左折時や、ワインディングのちょっとしたコーナーなど、
「なんか思い通りに曲がらない」
ってこと、ありませんか??
他にも、
〇妙にバイクが内側もしくは外側に行く
〇フロントタイヤが今にも滑りそう
〇なんか怖い
なんて悩み、ありませんか??
こんな悩みを持つ方にはうってつけのライテクがあります。
先に結論から書くと、
「座る位置を変える」
ことです。
①座る位置を変える??
ここで言う座る位置、とは前後方向のことです。
読者の方が普段、シートのどの位置に座っているかは千差万別だと思いますが、
一度騙されたと思って、
めいっぱい前または後ろに座ってみてください。
その状態で、いつも通り、左折してみてください。
かなりハンドリングが変わるのが分かると思います。(笑)
画像:MVアグスタジャパン
具体的には、
前に座るとより曲がるように、
後ろに座るとより曲がらなくなるはずです。
※一般論です。バイクによります。あと、交差点での左折などの、低速&小R旋回の話です。
ハンドルに力を加えてはいけません。ハンドルをフリーにした状態で、バイクがどう曲がっていくか、感じてみてください。(普段からハンドルに力を入れている人は、ライディングを見直すか、バイクの状態を見直す必要があります。※一部特殊車両を除く)
中でも車両重量の小さな小型車(特にアンダー125)は、車重に対して人間の体重の割合が大きいので、30mm前に座るだけで、かなりの変化を感じることができます。
僕の乗っているエアブレードってスクーターは、シートのフロントの角にのってちょうどいいかな?って感じです。
②なぜ着座位置がハンドリングに影響するの??
画像:YAMAHA
着座位置を変えることによって、「前後の重量バランス」が大きく変化します。
車重が軽いほど、ホイールベースが短いほど、
人間の着座位置の影響をおおきく受けます。イメージこんな感じ。
ではなぜ、前後の重量バランスが変化するとハンドリングに影響を及ぼすのか、理由は二つあります。
①タイヤのグリップが荷重増加とともに増えるから
②キャスター角が変化するから
①についてはなんとなくイメージはつくと思います。
例えば、図の右側のように、後ろに座っていると、リアタイヤばかりがグリップして、フロントタイヤは荷重不足でグリップしてくれません。
なのでフロントタイヤがグリップせず、どんどん膨らんでいきます。
サーキットの高速コーナーでは曲がるメカニズムが少し違うので話が変わりますが、
今回対象にしている、右左折のような低速度&小R旋回では、
経験上、多くのバイクで「前乗り」がしっくりくることが多いです。(前後荷重比率5:5くらいになる)
余談ですが、タイヤのグリップは、荷重に対して非線形とくせ・・・・
長くなるので止めておきます(笑)
②は、フロントフォークにかかる荷重が変化することによってストローク量が変化し、
キャスター角が変化して、トレール量が変化するので、バイクの傾きに対してハンドルが切れる量が変化する、って話です。
前に乗ると、キャスター角が起きて、よりハンドルが切れて、より曲がる。てことです。
なぜキャスター角が変化するとハンドルの切れる量が変化するのかは、長くなるので説明しません。
もっと理論が!根拠が!!というストイックな方には、以下の本がおすすめです。
僕がバイクの運動理論を勉強するのに使った本です。
(たぶん、国内で手に入る書籍で、ダイナミクスの話してるのこの二冊だけ)
https://www.amazon.co.jp/Motorcycle-Dynamics-Vittore-Cossalter/dp/1430308613
二冊とも持っていますが、英語だし図も多いし、とっっても読みやすいですヨ。(皮肉)
<まとめ>
バイクは、座る位置を少し、前後方向に変えることで、驚くほどハンドリングが変化します。
次バイクに乗ったときは、ぜひ、試してみてください。
未経験の方は感動するとおもいますよ。
以上ニベイアでした!!