なぜ??エンデューロ界隈が、未だに2ストまみれな4つの理由
どうも、ニベイアです。
今日、EVO(トライアル車)のリアブレーキパッドを交換して、ピストンが開いたまま、リアブレーキ全く効かない状態で、フロントアップして、見事にバイクを飛ばし、リアフェンダーをセパレートオオオオオオオオオオオオしてしまったニベイアです。かなしい。
ま、そんな、とってもどうでもいい話は置いといて、
今回は
「なぜエンデューロ界隈には2ストが多いのか??」
を書きました。これからエンデューろを始める人、すでにやっているけど「なんで??」と思っていた人のお役に立てれば幸いです。
①軽いから
これはみなさんご存知の通り。2ストマシンは、軽いです。
まず最初に、どのくらい軽いのか、2019モデルのハスクで比較してみました。
※燃料だけを抜いた半乾燥重量
<4ストモデル>
FE250:105.8kg
FE350:106.8kg
FE450:108.8kg
FE501:109.3kg
<2ストモデル>
TX125:92kg
TE250i:105.2kg
TE300i:105.4kg
125はめっちゃ軽いです。チャリ乗ってるみたいです。
まあ125の特筆すべき軽さはとりあえず置いといて、
同クラス(例えばTE250とFE350(450でもいいけどとりあえず))では1.5kgの差です。
・・・・巷で言われるほど差はありませんね。ま、せいぜい3kgぐらいの差ですね。
でもこれはあくまで静的な数字で、実際乗るとまあ違うんです。
理由としては、2スト加速時の突き抜けるような出力特性が車体を軽く感じさせるのと、4ストのカムシャフト等動弁系のジャイロ効果&高重心なエンジンが動きを重く感じさせること、があげられます。
しばしトライアル的な乗り方を要求されるエンデューロでは、この軽さが大事なんです。
画像:KTM
軽いのがイイなら、じゃあなんでモトクロスでは2ストがほぼいないの?って話ですが、
これは加速時のトラクション性能が、2ストは不利だからです。コーナー立ち上がりの加速を見れば、その違いが一目瞭然です。2ストがお尻を振りながら加速していくのに対して、4ストはまっすぐ加速していきます。技量で抑えることはできますが、4ストが有利なのは変わりなく、加速でのタイムロスが致命的なモトクロスでは、4ストがメインになりました。また2スト125は4スト250と同クラスなので、2ストは不利なんです。
著者は基本2ストばっかり乗っていますが、一時期KX250F(4スト)で遊んでいた時期があります。アクセル開けとけば前に進んでいく4ストは、感動的ですらありました。
とはいっても、エンデューロではこのトラクション性能よりも優先される長所があり、それが2スト率の高さにつながっています。
②再始動性
画像:KTM
あまりなじみのない特徴かもしれませんが、これは2ストの大きな特徴です。
2ストは、転倒後の再始動性が良好です。
エンデューロ、その中でも特にハードエンデューロは、各種モータースポーツの中でもかなり転倒の多い競技です。
ヒルクライムやステアなど、失敗したらすぐにバイクが倒れます。
バイクが倒れた後の再始動性の悪さは、経験者の方はよくご存じだと思います。
その原因として、次の二つのことが挙げられます。
1、キャブ車の場合、キャブ内のガソリンがポート内に流れ込む
→燃焼室内&ポート内が燃料過多となり、プラグがカブって点火しない→始動しずらい
4スト2スト共通で起きるトラブルです。FI車の場合はこれは該当しません。最新の4スト車はすべてFIであり、2ストにはいまだにキャブ車が多いことを考えると、これに関しては2ストの方が不利です。が、4ストと違い、ガソリンがたまる前にポートから逃げていくので、次に述べるトラブルと比較すると大きな問題にはなりません。
2、4ストの場合、クランクケース内のオイルが燃焼室内に侵入する
→エンジン停止時、オイルはオイルパンに溜まっており、また通常運転時も燃焼室の方が圧力が高いため
オイルが燃焼室内に大量に侵入してくることはありませんが、
転倒してかつエンジン停止時だと、向きにもよるが燃焼室にオイルが侵入してきます。
これはなかなか厄介な現象です。オイル侵入するとプラグのかぶりがなかなか取れず、マジでかかりません。
その点2ストは、クランクケース内にオイルが存在しないので、このトラブルが起きることはありません。
上記二つの理由から、転倒後の再始動性は2ストの方が有利なんです。
一番最悪なのが4ストのキャブ車。
一番最高なのは2ストFI車。
有名なのが2018年にデビューした、KTMのTPI。
同じエンジンを持つハスクのTE250iに友人が載っていますが、完全にひっくりかえった直後でも、いつも通りに始動します。
かなりうらやましいです(笑)
③ストールするタイミングが分かりやすい
画像:KTM
これは僕個人の主観です。
4ストって、極低速でエンストするタイミングがつかみずらいんですよね。
予兆もなく突然、「ズドッ」てとまるかんじ。
モトクロスとか、JNCCみたいなハイスピード系のエンデューロでは全然問題にはならないのですが、
ハード系の、特にロックセクションみたいな極低速域を使うシーンだと、これが結構厄介なんです。
僕が慣れていないだけかもしれませんが、急に「ドドドスッッ」って止まって、「ふぬあ?!」ってなります。
対する2ストは、「やばい!とまる!」が分かりやすいです。(ほんとに主観ですよ。)
ロックやスタックでのゼロスタートの多いエンデューロでは、うれしい特性です。
④トップライダーがのってるから
最後の理由はこれ。笑これも僕の主観なので明確な根拠はありません。
トップライダーがのっているから、というのは理由として少なからずあると思います。
実際に、Youtubeを見ればわかりますが、ハード系のトップライダー(Graham JervisとかBilly boltとかJhon Walkerとか)はほとんどが2ストに乗っています。彼らが2ストに乗るのは上記の理由が必ずあると思いますが、
実際にサンデーライダーが2ストを買うのは、トップライダーの影響があると思います。
正直、ハードエンデューロとはいえど、ヒルクライムやフラットな場面では、やはり4ストの方が有利です。
全然4ストでもハードエンデューロはできるんですが、YOUTUBEが2ストまみれなのでイメージが沸きずらいんですね。
<まとめ>
結局、みんな2ストが好きだから乗ってるんだよきっと。(適当)
以上ニベイアでした!